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東大生と彼ら [学問]

三日連続のノーベル賞は残念ながら実現しなかったが医学生理学と物理で日本人が受賞したことは
率直に素晴らしいことだと思う。

しかしここ何年かの間に科研費は著しく減額されているらしいとの話もあり、今回受賞した方々の世代で
日本人の受賞は打ち止めか?といった心配もあるようだ。

文科省が理系の学科に力を入れると言ったとたん「文系軽視」と大騒ぎ。
この国がいかに文系に支配されているか良くわかる出来事だった。
経営者の9割以上は文系出身だろうし、報道する側もほぼ全て文系だろう。
科学や技術に知見のある報道と言えば科学文化部のあるNHKだけ、という話もあるくらいだ。
理系バカという言葉は一般的でも文系バカという言葉はほとんどお目にかからない。
そもそも日本人は「サイエンス」を科学と翻訳した辺り、明治の時代から科学軽視なのだろう。
科学の科とは学問の種類を表す文字であり、科学とは良くわからないけど文学でも法学でも医学でもない・・・そんな学問。
という意味なのだ。

で、昨日の東大のニュートリノで受賞した先生に関して東大生へのインタビューを見て「はあ〜・・・」と思ったわけだ。
その学生、インタビューで受賞者やこれまで営々と研究を続けてきた人たちを「彼ら」と呼んだのだ。
自分よりはるかに年上で歴史に名を残す研究を行い、ノーベル賞まで受賞した大先輩を「彼ら」と呼ぶこの感覚。

典型的な東大生的プライドが高くてクソ生意気で他人を見下す感覚。
あくまで偏見に基づいて書くのだが、たぶんあの学生は文系の学生だったのではないか・・・と思う。

まさに「彼ら」のような人たちが今後の日本を率いていくのだと思うと心が折れそうな気分になる。


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