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これは面白くなってきたかな? [学問]

相変わらず毎日いろんなニュースがあるものだと感心する日々。

どれもわざわざブログに書きたいと思うようなものではなく、敢えて無視なのだが・・・

ちょこっと面白い記事を見つけた。
STAP騒動というか小保方事件というか、あれである。

彼女がホームペ−ジを立ち上げてSTAP細胞の作成方法を説明した記事というかデータというかを公開したのだ。
全くあきらめていない。

が、どうもここに来て彼女の立場を好転させるような状況が生まれつつあるようで・・・

結論から言うと、どうやら最悪の人物は共同研究者だった若山であるらしいことがわかってきたらしいのだ。
というか、実はずっと前からわかっていたらしい。結局最も抹殺するに適当な無名で実績のない彼女をすべての犯人にするために
マスコミがこぞって動いたということ。

たとえば例のキメラマウスは若山研にはいない個体の遺伝子構造だったというニュースがあった。
これは小保方晴子を嘘つき女として叩く最高の理由になったのだが、実は若山研にあるマウスの遺伝子と一致していたことは
すぐにわかったらしい。解析ミスとされているがほんとかな?
で、このことがわかった後もマスコミは一切これを報道しなかった。知っていたのにだ。

さらに論文撤回の同意書の記述も当初は「若山研のマウスと遺伝子が一致していた」となっていたのに
若山が単独でネイチャーに「一致していなかった」とメールを入れたらしい。
執筆者全員にこのことはネイチャーから連絡があって、みんな愕然としたらしいが手遅れだった。

とまあ、こんな話があるのですと・・・

この辺の経緯はすべてマスコミの知るところであったが一切報道せず、小保方集中攻撃が続いた。
特にNHKは特集番組で「全部、小保方晴子がしでかした茶番ですよ」みたいな印象操作を行った。

どこまでというか何がほんとのことかは私にはわからない。がもしこの記事の通りだとすると
彼女が暴露本まで出して身の潔白を訴えたい気持ちはわからないでもない。

彼女が立ち上げたホームページ、すでに100以上の国からアクセスがあるらしい。
全く同じではなくても、類似の方法で細胞の初期化が出来る、なんて報告があったらどうなるんでしょうかね?

彼女がやったいくつかのデータ改ざんなどは許されるものではないので、名誉回復とまではいかないだろうが
ちょっと面白くなってきたかな〜なんて思う。


東大生と彼ら [学問]

三日連続のノーベル賞は残念ながら実現しなかったが医学生理学と物理で日本人が受賞したことは
率直に素晴らしいことだと思う。

しかしここ何年かの間に科研費は著しく減額されているらしいとの話もあり、今回受賞した方々の世代で
日本人の受賞は打ち止めか?といった心配もあるようだ。

文科省が理系の学科に力を入れると言ったとたん「文系軽視」と大騒ぎ。
この国がいかに文系に支配されているか良くわかる出来事だった。
経営者の9割以上は文系出身だろうし、報道する側もほぼ全て文系だろう。
科学や技術に知見のある報道と言えば科学文化部のあるNHKだけ、という話もあるくらいだ。
理系バカという言葉は一般的でも文系バカという言葉はほとんどお目にかからない。
そもそも日本人は「サイエンス」を科学と翻訳した辺り、明治の時代から科学軽視なのだろう。
科学の科とは学問の種類を表す文字であり、科学とは良くわからないけど文学でも法学でも医学でもない・・・そんな学問。
という意味なのだ。

で、昨日の東大のニュートリノで受賞した先生に関して東大生へのインタビューを見て「はあ〜・・・」と思ったわけだ。
その学生、インタビューで受賞者やこれまで営々と研究を続けてきた人たちを「彼ら」と呼んだのだ。
自分よりはるかに年上で歴史に名を残す研究を行い、ノーベル賞まで受賞した大先輩を「彼ら」と呼ぶこの感覚。

典型的な東大生的プライドが高くてクソ生意気で他人を見下す感覚。
あくまで偏見に基づいて書くのだが、たぶんあの学生は文系の学生だったのではないか・・・と思う。

まさに「彼ら」のような人たちが今後の日本を率いていくのだと思うと心が折れそうな気分になる。


小保方晴子問題を考える [学問]

もはや収拾不能な印象の小保方晴子問題だが一応理系の人間として思うことはある。
まず、彼女の画像流用とか切り貼りとかはどう言い繕っても不正である。
普通に大学4年の卒業研究をやっていれば絶対に認められない行為であるとわかるはずなのだが
彼女の出た大学の研究室はいったいどうなっているのだろう?
件の細胞が本当にあったとしてもやはり許されることではないと思う。

と、まあここまではいいとして・・・
私が問題に思うのは理研の男どもの度しがたい品性下劣さなのだ。
最も実績が少なく、最も歳が若く、そして女。
責任を全ておっ被せて抹殺するには最適の人間、それが彼女なのだ、きっと。
この国のダメさ加減の縮図のように見える。
いまだに、しかも科学の分野で男女差別が存在する。はずかしいことだ。
男も女も戦力になる国と男しか戦力にならない国、どっちが強いか考えるまでもない。
彼らにはおそらく国家観がまったくないのだ、きっと。
大河内正敏が目指した科学者の楽園はどこへいったのか?
ただ大河内の専門は国防だった。だからこそ科学者自らで金を稼いでその金でさらなる研究を進める。
国際情勢が著しく悪化し対米戦が現実味を帯びてきた時期、科学技術しか日本を守る手段はない、
大河内はだぶんそう考えたのだと思う。厳しい時代だったのだ。
それに対して今は本当の科学者の楽園が創れる時代だ。なのにこの状態はいったい・・・
鈴木梅太郎や寺田寅彦は今頃あの世で泣いていることだろう。